京唐紙 「唐長」
京唐紙 「唐長」

京唐紙は、襖に施される一種の版画で、桂離宮や寺院、茶室などに現在でも使われています。和紙に雲母(キラ)や絵の具を使った美しい文様は、公家好み、寺社好み、茶方好み、町屋好みなど範囲は広く、現在でも新鮮で先例された美しさがあります。
十七世紀半ばに創業した「京唐紙」の「唐長」には1792年を最古とする板木が約600枚あり、幾多の災害をくぐりぬけて現在まで受け継がれています。
現在、京唐紙を製作しているのは、日本でもこの「唐長」一軒だけです。
2階3階の個室には、唐長の十一代目 千田堅吉に創作していただいた「京唐紙」を使っています。